蓄電池の選び方
蓄電池の導入を考えた時、何を判断基準にして選んだらよいのでしょうか?
決め手となりそうな4つの視点から選び方を考えていきましょう。
1、設置済の太陽光パネルの容量に合わせて選ぶ
すでに設置済の太陽光パネルがご家庭にあるようでしたら図面や契約書にある容量を確認してみてその容量にあった蓄電池を選んでもよいでしょう。
2、1日に消費する電力を賄うために選ぶ
毎月の電気使用量から考える容量です。太陽光発電システムを設置されていない方や売電が終了していない方は、電気の使用量から蓄電池の必要容量を考えてみましょう。
例えば1か月に200kWh使用しているご家庭でしたら「200(kWh)÷30(日)=6.6kWh」
1日7.0kWh前後の容量の蓄電池があれば、1日に消費できる電力を賄えることになります。
3、停電時に使用できる容量から選ぶ
停電が起きたときに蓄電池から電力が賄えれば安心です。この場合、主に「最低限の家電が動く電力」か、「普段と変わらないようにつかえる」の2パターンが考えられます。それぞれ普段の電力消費量がどのぐらいかを計算し蓄電池容量を考えて計算してみましょう。
4、商品の特徴から選ぶ
ハイブリッド蓄電池は、太陽光発電のパワコンと蓄電池のパワコンを1つに合体させた新世代の蓄電池です。 太陽光発電から出力された直流の電気をそのまま貯めるので、一般的な蓄電池に比べると変換回数も変換ロスも少なく、発電した電気を無駄なく活用できるのです。
蓄電池には「全負荷型」と「特定負荷型」があります。「全負荷型」とは、停電時に家中の電気を全て蓄電池の電力でまかなうことができ、停電時であっても普段と同じように生活することができます。「特定負荷型」は停電時に蓄電池から電気をまかなう回路を事前に選択していただき、選択された場所のみ電力をまかなうタイプです。また、蓄電池の100V対応の機種は特定負荷となっており、200V対応の機種はほぼ全負荷タイプとなっています。(一部例外あり)
蓄電池のメリットとデメリット
蓄電池のメリット
蓄電池の一番のメリットは、エネルギーを賢く使いまわしができる点です。深夜の安い電力を充電し、太陽光発電が発電している昼間の使用電力を賄うことで、太陽光で作った電気を多く売電にまわせます。
また停電などの非常時にも電力が使用できるので安心です。
電気自動車との相性も抜群で太陽光パネルと合わせて自家発電した電力をためておけば、100%エコなソーラーカーになります。
各ご家庭のライフスタイルや太陽光発電の発電量によって最適な製品は異なりますので、お気軽にぜひご相談ください。
蓄電池のデメリット
蓄電池のデメリットとしてあげられるのは、置く場所が必要であるという事でしょう。
家庭用蓄電池のサイズの目安は、およそ幅100cm 奥行30cm 高さ120cmで、設置場所は高温や低温になりすぎず、結露しない場所であることが望まれます。
また充放電回数に寿命があり、交換が必要となります。
充放電回数の寿命を超えると、蓄電容量が徐々に減っていくのでいずれは交換が必要になります。メーカーによって保証期間や充放電サイクルの回数や残存容量が違うので、長く適切に使うことができる製品を選びましょう。